汗を流す


   オカトラノオ 五反田谷戸
  
 冷房にばかり当たって居ては いけないと思い
谷戸に出掛けた 流石に「人」の姿は無い
森で鳴く蝉の声と カエルのダイビングの音が
たまに聞こえる 都会のざわめきは此処まで届かない
 甦るのは「餓鬼」の頃の野山と餓鬼友 其の友も一人去り二人去りと寂しくなる