化粧

 めったに乗らない電車に乗る羽目になった、
空いていたので席に座った 股間に当たる物が有り
立ち上がって見れば 席が区切られて居るのだ 成るほど
落ち着いて来たので前の席で 夢中に化粧をしている女性を
何気なく見て居れば「付けまつ毛」を付ける段階に入った
左目は如何にかうまく出来た様だ いざ右目になり 電車の
揺れも有り 箱形の大きなバッグの中にまつ毛が 落ちて仕舞った
盛んに探すが見付からない 降りる駅が来 あたふたと下りて行ったが。